秋の花の代表といえば、ダリア。町の花屋さんでも色とりどりのダリアが並ぶ季節がやってきました。キク科でメキシコが原産のダリアは、18世紀にヨーロッパに渡り、王侯貴族の間で大流行したそうです。私がインターンをしていたイギリスの古城(16世紀に建てられた中世のお城です)でも、”Secret garden”と名付けられたお庭は、ハーブなどの野草や樹木と一緒に、一面に色とりどりのダリアが咲いていました。球根植物なので、花の季節が終わると球根を掘り上げていました。
大きく存在感のあるお花は、一輪で飾っていても空間を華やかに彩ってくれます。また、自然の雰囲気の中での風景にもよく馴染む、不思議な魅力のあるお花です。種類、色と物に豊富なので、ぜひ旬の季節に自分のお気に入りを見つけてみましょう。
<ダリアの水あげ・管理方法>
比較的短命を言われてるダリア。買ってきた翌日に見るとシワシワになっている!なんてことも珍しくありません。少しでも長く楽しむためのポイントを挙げておきます。
①こまめに茎を切り戻し、水を換えてあげましょう。
水の中でバクテリアが発生すると、茎の切り口から菌を吸収した花が枯れやすくなります。なるべく目につくところに飾ってあげて、ふと気がついた時には1日1回、できれば朝晩と換えておくと良さそうです。お水には鮮度保持剤を入れてあげるとより長持ちするでしょう。
②葉は全て落としましょう。
ダリアは、葉や花びらからも蒸散していきます。ほっておくとすぐに葉や花びらの外側が縮れるようになっていきます。花に水分が行き渡るように、買った時についている葉は落としてあげましょう。また、もし手に入れられるならミストタイプの鮮度保持剤を花びらに吹きかけてあげるのも有効です。私は、びっしょりと濡れる位かけてあげていますが、とても持つようになりました。日数が経って、縮れた部分は抜かずに先端をカットしてあげましょう。
③なるべく涼しいところに。
置き場所にも工夫してあげることで、より鮮度を保つことができます。これからの季節は暖房を使うことも増えてくると思いますが、玄関など家の中でも比較的涼しいところに置いてあげましょう。日当たりがいいところも乾燥が進みやすいので、避けてあげた方がいいですね。
<お気に入りのダリアを見つけよう!>
この秋オススメのダリアをいくつかご紹介します!
【ウェディングマーチ】
花弁の先端は濃いピンク、中心部、、白とのの濃淡が美しい複色のダリアです。インフォーマルデコラティブ咲き。一輪でも華やかになることが間違いありません!
【ポートライトペアビューティー】秋といえばオレンジですね。フォーマルデコラティブ咲きのペアビューティーは、オレンジのベースの先端が白くなった独特の色合いが人気です。単色のオレンジよりも他の色合いの花と馴染みやすいのでオススメです。
【アンティークロマン】くすんだピンクとも、色褪せたオレンジとも言える、アンティークカラーのダリアです。フォーマルデコラティブ咲きのクラシカルな品種。ダリアの鮮明な色彩のイメージとは一線を画したさりげない存在感を持っていて、この秋にぜひ試してほしい色です。
ダリア特集、いかがでしたか?他にもボルドーやホワイトなど、用途に合わせて、お気に入りのダリアを見つけて飾ってみてください。