片桐花卉園さんこだわりのアルストロメリア。

片桐花卉園さんこだわりのアルストロメリア。

皆さんはアルストロメリアという花をご存知ですか?洋花の代表とも言えるお花で、ヨーロッパでは消費される花のランキングで、百合やバラに並んでベスト5に入るほど。色が豊富で、さらには日持ちもするということで花屋さんにとっては前々から馴染みのある花です。私は市場でとある生産者さんが作るアルストロメリアに出会って、すごく気になる花の一つになりました。長野県、片桐花卉園さんのアルストロメリア。色も咲き方も一味違っていて、雰囲気のある特別なアルストロメリアことが知りたくて、先日取材に伺ってきました。
dsc01434

<日本人の心に響くような花を>

洋風で派手なイメージのある花ですが、片桐さんはその中でも日本人の和の心に響くような繊細で風情のある品種を作ることにこだわっています。ブーケの中に入れてみると、野草が風に揺れているような、優しい雰囲気を出すことができます。もともとお父さんの代からアルストロメリアの栽培が始まり、オランダから苗を輸入して栽培しています。日本人の好みに合いそうなものを優先的に選び、オリジナル品種の生産にも力を入れています。ピーク時にはご覧の通り、ハウスいっぱいのアルストロメリア!

14959108_10154540365235792_1428347897_o

 

<こだわりのアルストロメリア達>

それでは農園で出会ったアルストロメリアをいくつかご紹介していきます。

新作で名前も印象的な「グリーンモジャモジャ」

img_7444

エクストリームの枝変わりから生まれたものです。名前の通り、綺麗なグリーンでもじゃもじゃっとした花びらがとても綺麗ですね。

優しく上品な黄色の「おぼろ月」

img_7452

世界に一つだけ、ここだけにある和風アルストロメリアです。

八重咲きの「エクスプロージョン」

img_7446

オランダからの新品種「フェアリー」
img_7450

今でこそ栽培技術が進み通年で市場に出回っているアルストロメリアですが、本来は春の花。3月、4月はストレスなくじっくり育ち、本来の繊細な発色や最高の日持ちで楽しむことができます。次の春まで長いですが、春の花の季節にも是非探してみてほしいです。

<手にとってワクワクするような花を>

また、片桐花卉園は、少し変わった草花の栽培にも力を入れています。トケイソウのパッションフルーツやケール、トリトマ、ジャスミンライム、サマーヒヤシンスなど。案内していただきながら、束ねていただきました。

dsc01532

9月〜10月にかけては、発色のいいパープルが印象的なラペイロージャの生産の全盛期。

img_7437

 <まとめ>

こうして農園を取材させていただく中で、面白いとワクワクできる草花にたくさん出会うことができました。片桐さんも笑顔で案内してくださり、普段から栽培を楽しんでいらっしゃる様子が伺えました。仕入れる花屋も手に取るお客さんも、心が弾むようなアルストロメリアを始めとする草花たちがたくさんの人達に届きますように。

最後に一緒にお仕事をされているご家族の皆さんと記念撮影をしました。初めてお会いしたとは思えないほど、温かく出迎えてくださり、特別な思い出になりました。みなさんの優しい人柄もお花に表れているようです!img_7679